マロウブルーという紫色のハーブティーを使い、身のまわりのものの性質を調べて、作文に取り組みました。
マロウブルーは中性だと色が変わりませんが、酸性だと赤っぽくなり、アルカリ性だと青っぽくなります。掃除などに使う「クエン酸」と「重そう」をそれぞれマロウブルーに入れてみます。クエン酸は酸性なので、マロウブルーは赤っぽくなります。反対に重そうはアルカリ性なので、マロウブルーは明るい青色に変化します。
自由に実験をするから飽きない
レッスン冒頭では重曹とクエン酸を使って見本の実験をします。色がすばやく変化する様子に、子どもたちは俄然興味を示してくれます。
実験の材料には、レモン汁や炭酸水、梅干し、台所用洗剤、砂糖、小麦粉などを用意しました。子どもたちには5〜6つのプラスチックカップにマロウブルーをに入れて渡し、材料を自由に選んで実験してもらいます。
「入れる量を変えたらどうなるかな」
「何を入れたらそんなに青くなったの?」
子どもたち同士でも声をかけ合いながら実験をして、結果をメモします。材料を自由に選ぶるので、一人ひとり違う結果が出るのも面白いところです。複数の材料をまぜて実験をするなど、工夫する姿も見られます。
「発見」が目の前にあれば書ける
作文に取り組むとき、生徒さんから「書くことがない」という言葉が出ることがあります。そうしたときは「書くこと」=「伝えること」ができるまで質問を重ねます。
ただ、観察のレッスンの場合、「書くことがない」という言葉はほとんど聞こえてきません。新たに発見したことが目の前にたくさんあるからです。「自分だけが発見したことは、他の人にも伝えたいから必ず書いてね」と声をかけると、張り切って結果を書いてくれます。